BARRIERLESS CITY COMPETITION 2017

Product Design/プロダクトデザイン

2017

 

海外からの旅行者にやさしい地図案内板

街角”最小”公園化計画

公園=公共空間において休息できる人のたまり場と想定すると、公園というものは必ずしも緑化が重要ではないと思います。公園の最小の形態を考えるのであれば、公共において人々が一息つくことの出来る”仕掛け”、すなわち街角になにげなく置かれたベンチや、少しだけ雨宿りの出来る軒下空間も”公園”となるのではないでしょうか。

”地図案内板”は外国人旅行者にとって旅行中、頻繁にアクセスする公共施設のひとつだといえます。しかもこれは街中の至る所に設置されています。初めて訪れる街で、方角を確かめたり、下調べしておいた目的地を確認したりすることは、旅行者にとって不可欠な行為です。

初めて訪れる街では、土地勘もないですから、どうしても地図案内板の前にいる滞在時間は長くなります。ここでは、言葉の壁の問題もあって、確認する作業に時間がかかるのです。それでもわからないことは、他の人に尋ねてみたいと思うはずです。

こんな街角のスポットに、人の溜まりをつくれるような”最小の公園”が出来ないでしょうか? 旅行者にとって、このほんの少しの時間に豊かな気持ちになったり、簡単に人とふれあうことのできる気軽なコミュニケーションポイントとしての”街角公園”は出来ないだろうかと考えました。